開業費用はいくらかかる?【開業者にアンケートした結果予想外の結果が!】

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悩む男性

開業費用をおさえたいけど、最低でもどれくらいかかるんだろう?

行政書士試験に合格したものの、開業を躊躇する人も少なくありません。
開業するためには、行政書士会に登録する必要があります。
登録には、事務所を準備するなどの要件があり、納める会費も安くはありません。

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かみやま

そこで今回は、行政書士会に登録するまでにかかる開業費用について、わかりやすく解説していきます!

開業費用について調査した結果を公開!

開業費用について、質問箱に次のような質問をいただきました。

開業費用については、毎年たくさん質問をいただきます。
やはり、お金のことは気になりますよね。

私自身は、かなりのお金をかけて開業準備をしたため、参考にはならないと思います。
知り合いの行政書士さんも、あまりお金をかけずに開業したというイメージがありません。

そこで、Twitterで次のようなアンケートを取りました。

行政書士の皆さま、よろしければ事務所開業(書士会登録)までにかかった費用をおしえてください!
登録費用、事務所契約または自宅事務所リノベーション、備品調達のトータルです。
ちなみに私は、事務所の看板だけで50万かかりました。 誰にも相談せずに進めると、あっという間に資金が尽きるかも。

アンケートの結果は、私にとって驚くべきものでした。
3日間のアンケートに100名近い方が回答してくださいました。

開業費用で一番多かったのは

Twitterにも書きましたが、私の場合、事務所の看板取り付けだけで50万近くかかりました。
これは、看板費用よりも、取り付け費用が高かったです。
画像のように、クレーン車を使って取り付けるしかなかったのです。

それなのに、アンケートの結果、半数近い人が開業費を50万円未満におさえているとは、、、
本当に驚きました。

アンケートに回答いただいた方から、次のようなコメントいただきました。

【自宅事務所 九州の方】

古民家の内装と外装をすべて自分で行いました。
ベランダは土間からモルタル練って創作しました。
空調、事務機器、パソコン、空気清浄機等、全てで55万位で抑えました。

【賃貸事務所 関東の方】

登録費用、賃貸事務所、備品諸々で60万円程でした。
事務所が礼金0円物件だったので、賃貸の初期費用は安く済みました。
逆にPC・複合機・電話あたりは、半導体不足のあおりなのか「手に入るものをとにかく買っておく」という状態でした。

【自宅事務所準備中 関東の方】

開業資金は、登録料金、印、表札、書籍等今現在44万位かかっています。

最後の方は、まだ費用が増える可能性もありますが、50万円未満におさえる可能性もありそうです。
となると、開業費用50万円未満とは、リノベーションなしの自宅事務所の場合と考えられそうですね。

行政書士会登録費用の内訳

行政書士として開業するためには、行政書士会に登録する必要があります。
行政書士会は、各都道府県に存在します。
事務所をどこに置くのかで、所属する書士会が決まります。

各書士会により、多少費用が変わります。
東京都行政書士会の場合、登録費用は次の通りです。

東京都行政書士会
登録手数料 25,000円
入会金 200,000円
登録免許税 30,000円

会費3ヶ月分 21,000円
※会費 6,000円 政治連盟会費 1,000円

合計 276,000円
【2022年4月現在】

政治連盟会費は任意ですが、支払うものとして考えておくといいでしょう。

さらに、職印も必要です。
これは書士会で購入もできますし、自分でお店を見つけて購入することもできます。
安いもので3,000円くらい、材質によっては数万円するものもあります。

入会金は、都道府県により違いますし、年度により値上がりする場合もあります。
例えば、私が所属している神奈川県行政書士会は、入会金が25万円ですが、私が開業した9年前は15万円でした。
千葉県行政書士会も、2022年度から値上げしています。

開業に必要な備品【最低でもこれだけ必要】

開業には事務所が必要ですが、事務所には次の備品が必要です。
これを揃えるだけでも、50万超えそうですよね。

行政書士事務所設置指導基準
(設備)
第3条
1 事務用机・椅子
2 書類保管庫
3 金庫
4 電話
5 コピー機
6 書類作成装置(パソコン・ワープロ等)
7 事務所入来者控用具(テーブル・椅子・記載台等)
8 用紙、雑品等収納庫または収納棚
9 業務用図書および図書棚

50万円未満におさえた人は、おそらく備品についても、自宅にあるものを利用しているのでしょう。
登録費用だけで30万円近くかかるので、備品は20万円以内におさえるイメージです。

備品については、次の記事にもまとめていますので、ご覧ください。

賃貸事務所で備品も買い揃えた場合の費用

アンケートでは少数派になりましたが、150万円以上かけて開業する人も少なくありません。
むしろ、本気で稼ぎたい!という方は、こちらの10%に入るのかもしれません。
(費用をおさえる人が本気じゃないと言っているわけではありません)

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かみやま

私が事務所にお金をかけたのは、たくさんの人に来てもらえる事務所にしたかったからです。
何の特技もスキルも人脈もなかったこともあり、せめて居心地の良い事務所にしたいと考えました。
ゆっくり話をしていただける、駅から近い場所にしました。
結果、たくさんの人にご訪問いただきました!

開業費用の考え方は、人それぞれです。
そもそも、開業の目的も人それぞれですよね。

稼ぐぞ!!という人は、実は少数派なのかもしれません。
兼業で始める人、定年退職後に始める人が、多数派なのでしょう。
これは、行政書士の実態調査からもわかることです。

今回のアンケートを機に、開業7年目の行政書士さんから、登録費用と備品の内訳をいただきましたのでご紹介します。
この他に事務所を借りる費用がかかっているので、開業費用のトータルは200万を超えています。

本会入会金(本会と支部) ¥376,000
電話回線導入 ¥20,000
ホームページ作成 ¥300,000
備品購入費 ¥330,000
※緑色が備品の内訳です
執務机 10,368
袖机 13,824
執務用椅子 14,364
面談用テーブル 8,219
面談用椅子 19,408
ホワイトボード 12,776
収納庫 24,480
収納庫 25,612
プリンタラック2点 30,241  計159,292

電話機 10,000
複合機 51,000
パソコン 100,000
ソフト 10,000  計171,000

合計 1,026,000 ※千円未満切り捨て

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かみやま

事務所はお客様と打ち合わせをする場所。
仕事を依頼されるかどうかが決める場所でもあります。
予算はあると思いますが、お客様目線で考えることも必要でしょう。
最初は赤字覚悟で、3年かけて黒字にすると、費用をかけた以上の売上が作れるようになります!
継続することが大切です!!

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