事務所の場所の決め方【行政書士には事務所が必要です】
行政書士として開業する場合、必ず事務所が必要になります。
そこでこの記事では、事務所の場所の決め方について、私自身の体験も入れながらお伝えします。
自宅近くにするか、業務優先か
事務所の場所を決める時、自宅の近くや地元に当たる場所を考える人は多いと思います。私もそうですが、家から通うことを考えると、近い方がいいと思いました。
会社と違って、時間通りに行かなくても誰からも何も言われないだけでなく、家でも仕事ができるとなると、遠い事務所には行かなくなるかもしれません。
逆に、家から近いと、すぐに家に戻ることができるので、仕事に集中できない人もいるかもしれません。
家庭環境によっては、すぐに家に戻れないと、家のことが回らない人もいるはずです。
この辺は、自分の家庭の状況や、自分の性格をよく考えて決めるといいと思います。
私の場合、駅から近い場所を選びました。
私自身が駅から遠い場所に行く時には道に迷うことが多く、駅に近い=便利という感覚があるからです。
事務所の場所を伝える時にも、駅から近いと分かりやすくていいなと思いました。
行政書士事務所のような士業の事務所は、役所に近いことが多いようです。市区町村役所や法務局、税務署の周りには、士業の事務所が必ずあります。
そして、役所がある場所は、駅から遠いことが多いです。
昔は、法務局や税務署などに一般の人が手続きをしに行くと、司法書士事務所や税理士事務所に行くように言われる流れがありました。
もちろん、今でもその流れはあると思いますが、今はネット調べれば、色々な手続きが詳しく載っている時代ですし、電子申請は、今後ますます進む予定です。(2025年までに行政手続きの98%超が電子化されます)
そんな中で、役所の近くに事務所を置く意味は、自分たちが役所に行く時に近いからという、自分の業務を優先することになるのかもしれません。
お客様からしたら、自分が行きやすい事務所の方が便利ですよね。
もちろん、お客様のすべてが駅から事務所に来るわけではありません。
地域によっては、何をするにも車で移動する所もありますし、バスがメイン交通機関の所もあるでしょう。
この辺も考えながら、事務所の場所を決めるといいと思います。
車で移動するのが当たり前の地域なら、駐車場は必須です。事務所に駐車場がないなら、近くの駐車場をチェックしておくことも必要です。
開業前からお客様目線を持ち、事務所の場所を決めることをおすすめします。
都会と地方はどちらがいいのか
事務所を決める時に、都心部にするか、地方にするかも、悩ましいところです。
よく質問される「地方で安定した売上が作れますか?」に対する回答は、次の記事でお伝えしています。
売上については、都会も地方も、それぞれにメリットとデメリットがあります。
問題は、自分が何を専門業務にして行き、どのような戦略で事業を進めていくかということです。
都会でも地方でも、それぞれに戦略は立てられますが、自分が何を優先したいか、誰のために仕事をしたいかを考えると、答えは出るかもしれません。
事務所を置く候補地のメリットデメリットを調査し、あとは優先順位を考えて決めましょう。
例えば、家族を守ることが優先順位の場合、家族の近くにいる必要があれば、開業場所もおのずと決まって来るはずです。
人口が少なくても、自分のお客様になってくれる人は、年に数十人でいいと考えれば、問題ないですよね。
人口が多い分、競争も多いと考えれば、問題になる部分は、意外と都会か地方かではないはずです。
無いものねだりや、隣の芝生が青く見えていないか、あらためて考えてみましょう。
また、今はネットで様々なことを調べる時代です。
2025年には、行政手続きの98%超えが電子化される予定ですので、いずれは事務所の場所に関係なく、全国対応できる仕事も増えるはずです。
この場合、ネットを使いこなし、電子化の対応が素早くできるようにしておきたいですね。
まだまだホームページを持っていない行政書士もたくさんいるようです。
生き残るためには、ホームページとSNSの活用は必須だと思いますので、苦手意識を捨てて、一日も早く取り組んでおきましょう。