行政書士試験に合格して開業したものの、どうしたら仕事が取れるの?
そんな悩みを持っている人も少なくありません。
今日は行政書士の仕事の取り方を解説します!
行政書士が仕事を依頼されるフロー
行政書士が開業すると、多くの人が悩むのが、仕事が来ても自分にできるだろうか、ということです。
多くの人が、仕事は来ると思っています。
来る前提で、実務知識について悩みます。
ところが少し時間が経過すると、仕事が来ないことに気づきます。
どうしたら仕事が来るんだろう?
実は実務よりも先に、仕事を依頼される方法を考えることが大切です!
ここでは現役行政書士が、仕事を依頼される方法を解説します。
仕事を依頼されるまでには段階がある
開業しても、すぐに仕事は依頼されません。
偶然、知人から依頼が入る場合がありますが、これは「ご祝儀」と呼ばれる依頼です。
決して長くは続きません。
安定して仕事を依頼されるためには、次の5段階を考えることがおすすめです。
私はこれを「かみやま式5段階フロー」と呼んでいます。
- 知ってもらう
- 問い合わせをもらう
- 会ってもらう
- 買ってもらう
- また買ってもらう
依頼されるのは、4段階目の「買ってもらう」です。
そこまでには、3つの段階があります。
まずは「知ってもらう」活動
なぜ依頼が来ないのか。
それは、誰にも知られていないからです。
行政書士事務所を開業して看板を出しても、ほとんどの人が気づきません。
気づくのは、同業者や他士業だけです。
人は、自分の関係あることしか目に入らないのです。
行政書士の仕事は、許認可申請や届出などの書類作成や、遺言書や協議書の作成です。
依頼を考えている人は、限定されています。
また、書類の作成を行政書士に依頼できると知らない人も多いです。
まずは、自分が行政書士として事務所を構えていること、行政書士として何ができるのかを知ってもらう活動が必要です。
知ってもらう活動を大量にしないことには、仕事を依頼したいと考えるお客様に出会えません。
例えば、ホームページやブログ、SNSで毎日自分ができることを伝えるといいでしょう。
その際は、「お任せください!」というのではなく、お客様の悩みを解決する情報を発信しましょう。
役立つ情報を発信することで、ようやく知ってもらえます。
今はネット上に様々な情報が溢れています。
悩みをネットで検索して解決しようとする人も増えています。
その悩みを解決する記事や投稿をすることで、2段階目の問い合わせにつながります。
具体的な仕事の取り方を解説
ここでは、許認可の依頼をされるまでの流れを解説します。
許認可には、15,000以上の種類がありますので、何の許認可を扱うのかにより、工夫してみてください。
飲食店営業許可の場合
例えば、飲食店営業許可の依頼を取る場合、次のような流れになるでしょう。
- 知ってもらう
飲食店を営業するにあたり、必要な情報をホームページに記事を書いていきます。
1、2記事ではなく、10記事くらい書きましょう。
情報が多い方が、読む人に役立つはずです。
TwitterやFacebook、YouTubeなどで情報発信するのもおすすめです。 - 問い合わせをもらう
記事を読んだ人が、申請の依頼を考えた時に、問い合わせにつながります。
ホームページの中には、必ず問い合せフォームを作成しましょう。
また、電話で問い合わせたい人も多いです。
電話番号の記載と、電話を取り逃さない工夫が必要です。 - 会ってもらう
相談の段階です。
事務所での打合せや、Zoomミーティングをします。
ここで、連絡先をはじめとする情報を収集しましょう。 - 買ってもらう
依頼になったら、契約書を結びましょう。
仕事の内容や料金について、しっかりと説明することが重要です。 - また買ってもらう
依頼されるまでは、本当に大変です。
依頼された時点で、もうひとつ依頼してもらえないか考えましょう。
他に必要な許可や届出はないですか?
他に必要な仕事はないですか?
どの業務でも、他の事務所よりも良い点が言えるといいでしょう。
実績がないと難しいと感じるかもしれませんが、「開業したばかりなので、この仕事に全集中できます!」というのも価値になるはずです。
急ぎの人などには、助かると感じるかもしれません。
まずは1つ、実績を作りましょう!
1つでも仕事をこなせば、あなたはもうプロの行政書士です!
YouTube動画にもまとめました!
>>YouTube動画「行政書士の仕事の取り方」