行政書士の開業資金の借り入れについて
開業資金について、思ったよりたくさん必要なんだなと感じた人もいるかもしれません。最初から売上が順調に入る人は少ないですから、資金の準備はどうしても必要です。
貯金が少なく、家族にも頼れそうにない場合は、次の選択が考えられます。
- 貯金が貯まるまで兼業にする
- 資金を公庫(日本政策金融公庫)から借りる
- 資金が貯まるまで開業を諦める
いったん開業を諦めるのも1つの選択肢ですが、ここでは出来るだけ開業に近づける方法を考えてみます。
資金が貯まるまで兼業にするのは、よくあるパターンかもしれません。
これまでの仕事を続けながらの人もいますし、バイトと掛け持ちする人もいます。
注意点としては、仕事が忙しいため、なかなか行政書士業務を広げられないというのがあります。
兼業の場合、資金には余裕が出来ますが、いつ、どのように行政書士業務に取り組むのか、営業して行くのか、具体的に決め、決めた通りに動き出しましょう。
日本政策金融公庫からの借入れ
日本政策金融公庫から資金を借りるのも、一般的なパターンです。
借金を嫌がる人もいますが、借入れするなら開業前が一番いいタイミングとも言えます。
なぜかというと、開業前は実績がなく、これくらいは売上られるはず、という計画書を基に、お金を貸してもらえるからです。
開業してしまうと、実績が出てしまうので、売上があればいいのですが、売上が少ない場合、返せないかもしれないという心配が出て来て、貸してもらえなくなるかもしれません。
日本政策金融公庫には創業融資という枠があり、創業する人に対して、他より低い金利で融資してくれます。
特に、女性や若者(35歳未満)、シニア(55歳以上)には、金利を優遇してくれる制度もあります。(図を参照ください)
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/index_k.html
日本政策金融公庫のホームページから、国民生活事業を選び、小規模事業者・個人事業主の方のパンフレット(融資のご案内)のページを開くと、次のような画面が表示されるはずです。
※デザインは変更されることがあります。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/index_k.html
こちらの「新たに事業を始める方」または「女性、若者、シニアの方で創業する方」のいずれかをご覧いただくと、新規事業のための借入れについて説明が表示されます。
書式ダウンロードページもあり、申込みのための計画書の作成方法などもご覧いただくことができます。
借入れを考えている人は一度目を通しておくといいでしょう。
返済は固定費と同じ
当たり前のことですが、お金を借りると、毎月の返済が始まります。ここで意識したいのでは、借りたお金を返済に充てないことです。
借りたお金は、あくまでも事業を軌道に乗せるための資金です。
ホームページやちらしの作成に使い、仕事の依頼につなげ、入った売上から返済するというイメージはできていますか?
このイメージができていないと、借りたお金を借りたお金で返す自転車操業にもなりかねません。注意したいですね
特に、開業にあたって自己資金がなかった人は、これまで貯金ができなかった人か、貯金できないほど支払いがあった人です。
その状態から、毎月返済に充てるお金を作るためには、返済できる売上を作ることと、毎月の出費を減らすことが必要です。日々の収支を見直し、問題なく返済できるようにしましょう。
毎月の返済は、固定費と同じです。毎月必ず払うお金は、ジワジワと首を絞めます。
一日も早く売上につながるよう行動しましょう。