開業したいと思うけど、どのタイミングがいいんだろう?
まだ早いような気もするし、、、
行政書士試験に合格した人から毎年聞かれるのが、開業タイミングです。
自分のタイミングで、と言われても、何か目安はほしいものです。
ここでは、開業のタイミングの3つのポイントについて解説します!
開業のタイミングには3つのポイントがある
「開業のタイミングはいつがいいですか?」
この質問を何度もいただいていますが、そのたびに、自分のタイミングでいいと思うけどなーと感じていました。
それぞれ、年齢や環境など、違いますからね。
それで、私の場合はどうやって決めたんだっけ?と考えたところ、ポイントが少し見えてきました。
ここでは私の経験談も交えて、具体的なタイミングについて解説していきますね。
合格後の私が開業を決めたタイミング
私が行政書士試験に合格したのは2013年1月のこと。
実はその時はまだ、いきなり開業するなんて思ってもいませんでした。
過去の私は、次のような考えでした。
希望退職で辞めると退職金がたくさんもらえるから、そこに乗りたいなー。
何とか得して退職して、その後、開業したい!
まったくの未経験で開業するので、資金は多い方が安心です。
そのため、退職のタイミングは重要だと考えました。
希望退職を目指したが、、、
ちょうどその頃、社内では何度かリストラが実施されていました。
希望退職することで、退職金の条件がかなり良くなることを耳にしました。
何とかその波に乗れないかと考えたのです。
ところが、希望退職のリストに載ることはなく、難しいことがわかりました。
社内でリストラが実施されても、すべての人が対象ではありません。
望んでいると、声がかからないものです。
ゴールデンウイーク中にふらりと事務所の内見に
希望退職が諦めきれない中、ゴールデンウイーク中に事務所の内見をすることにしました。
まだ開業は決めていませんでしたが、良さそうな物件を見つけたため、暇つぶしに出かけました。
すると、これが理想的な物件でした!
駅前で日当たりが良く、スケルトンなので、好きなようにリノベーションできそうです。
この事務所なら開業したいなと、気持ちは一気に高まりました。
天井も壁紙も床も何もない物件です。
会社は一転、吸収合併されることに
ゴールデンウイーク後、退職したい旨を上司に伝えました。
すると驚いたことに、会社が吸収合併されることがわかりました。
そのためのリストラだったんですね。
私の部署だけが残り、吸収されることがわかりました。
希望退職はかないませんでしたが、このタイミングで退職すると「会社都合退職」になります。
会社都合退職と自己都合退職では、失業手当の受け取りのタイミングが変わります。
会社都合退職の場合、退職して7日間の待期期間が過ぎれば手当をもらえます。
自己都合退職は、退職後2ケ月+7日間のようです。
※制度は変わるので、現時点での新しい情報を取得してください
失業手当については、書士会に登録=開業とみなされ、登録の時点で打ち切りとなる場合もあるようです。
登録=開業ではなく、開業届=開業と考える場合もあるようですが、念のため注意が必要です。
退職までには色々ありましたが、何とか会社都合退職になりました。
2013年6月30日のことです。
開業を決めるポイントは3つ
私自身の経験を含め、開業のタイミングは次の3つのポイントをおさえるといいでしょう。
お得な退職のタイミング
会社を退職して開業する人も多いと思います。
定年退職の人を除き、退職はお得なタイミングでしたいものです。
1つは、ボーナスをもらってから。
これは、転職のタイミングとしてあげられます。
一番お得なタイミングは、希望退職です。
俗に言うリストラです。
自分がリストラ対象になれば、退職金が多めにもらえ、問題なく退職できます。
この波に乗れると、一番いいですね。
希望退職のタイミングが無理なら、せめて会社都合退職したいもの。
これも難しいですが、会社の倒産、事業の廃止、吸収合併等、今の時代、意外とチャンスはありそうです。
会社の状況がどうなのか、情報収集し、一番良いタイミングで退職できるようにしましょう!
事務所が見つかったタイミング
事務所物件は、実は簡単には見つからないものです。
私は、駅前、日当たり、リノベーションが自由ができる事務所がいいなと思い、偶然見つけることができました。
見つかったら、それが開業のタイミングかもしれません。
ここで開業したい!仕事したい!と思えれば、多少の苦労も乗り越えられそうですよね。
すぐに開業するつもりがない人も、事務所を借りる場合は、日頃から物件チェックしておいた方がいいでしょう。
良い物件が見つかったら、開業を考えてみるのもおすすめです!
子育てが一段落したタイミング
お子さんが小さい方は、開業を迷うことも多いです。
私も娘がいますが、開業を考えている時には、すでに大学生でした。
しかも地方で一人暮らしをしていたので、それも開業の後押しとなりました。
女性の場合、子育てと仕事の両立は、大きな課題になりますよね。
家族の協力を得るか、子育てが一段落するまで待つか、考えてみてください。
私の知り合いの女性行政書士さんは、子育てしながら開業している人も複数名います。
お子さんの性格や、旦那様の協力により、可能になっている気がします。
男性は、年齢が若い方が、女性の社会進出に抵抗がないイメージです。
奥さんを外に出したくない男性もいますから、その場合は、開業のメリットをしっかりプレゼンする必要がありそうですね。
それぞれの環境に合わせ、良いタイミングを見つけて開業しましょう!