行政手続きのオンライン化は行政書士にどんな影響をもたらすのか

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悩む男性

行政手続きがオンライン化するって聞いたけど、行政書士の仕事はなくなっちゃうの??

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かみやま

今後なくなる仕事として、士業は上位にあげられています。
行政書士の仕事もなくなってしまうのでしょうか?
ここでは、行政手続きのオンライン化の影響について考えて行きます!

行政書士の仕事は行政手続きのオンライン化によりなくなるのか?

行政手続きのオンライン化が進められています。
令和3年にはデジタル庁も創設されました。
オンライン化の鍵となりそうな「マイナンバーカード」の普及率も、41%を超えています。

手続きがオンラインで簡単にできるのは良いことですが、行政手続きの代行をする行政書士にとっては、仕事がなくなる不安にもつながるはずです。
行政手続きのオンライン化により、本当に行政書士の仕事はなくなるのでしょうか?
現役行政書士が解説します!

AIに代替されなくなる仕事

「10年~20年後に日本の労働人口の49%の仕事がAIやロボット等で置き換えられる」
2015年12月、野村総研とオックスフォード大学の共同研究によって衝撃的な結果が発表されました。
一時は、テレビや雑誌で連日取り上げられていましたね。

今は2022年。
もうすぐ10年後になりますが、実際はどうでしょうか?

たしかに自動運転の車などが登場していますが、まだまだタクシーはこれまで通りのスタイルです。
郊外では、ナビのないタクシーもたくさんあります。
住所を伝え、何度苦笑いされたかわかりません。

なくなる仕事として、士業も上位に挙げられていました。
たしかに確定申告などは、スマホを使ってe-taxで手続きできるようになりました。
年々、確定申告は簡単になっていると感じます。

それ以外の手続きはというと、実はそれほど変化がなかったりもします。
行政手続きのオンライン化は、ゆっくりと進められている印象です。

コロナウイルスが後押し?

行政手続きについては、一般の人にとっては、それほど頻繁にはないと思います。
許認可申請や届出などを頻繁にしている行政書士にとっては、ここ数年の手続きの変化を感じています。
特に大きな変化が、押印の廃止でしょう。

これまで行政に提出する書類には、すべてと言っていいほど、押印が必要でした。
これがなくなったことにより、ひと手間も二手間も減ったと感じています。
自分の押印は簡単ですが、お客様の押印の要不要は、郵送でも直接でも、ある程度時間がかかるものです。

また、コロナウイルス対策のおかげで、多くの手続きが郵送やオンライン手続きに変わりました。
これにより、役所に出向き、待たされ、担当者とやり取りする時間が削減されました。

これまではあまり進まなかった手続きのオンライン化が、コロナウイルスの影響でスピードを上げているはずです。

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かみやま

コロナの給付金や支援金なども、オンラインでスムーズに手続きできるようになりました。
以前の補助金の郵送手続きと比べると、かなりスムーズになったと思います。
今後は給付金の振込口座とマイナンバーカードを紐づけるようですし、コロナが行政手続きのオンライン化の後押しをしているとも言えるでしょう。

行政書士への影響

私自身も行政書士として行政の手続きに日々携わっています。
行政手続きのオンライン化には賛成で、手続きがわかりやすく、簡単になって欲しいと思っています。

手続きが簡単になることで、報酬が安くなることは考えられます。
これについては、すでに事例が出ています。

クラウド会計のfreeeやマネーフォワードは、無料で定款や会社設立の書類が作成できるオンラインサービスを展開しています。
行政書士や司法書士に依頼しなくても、自分で無料で書類が作成できるシステムです。
このサービスを提供することで、クラウド会計システムを使ってもらうというのが、2社の狙いです。

一時、税理士の間で「会社設立0円」というのが流行りました。
会社設立を0円でする代わりに、2年縛りの顧問契約をするというサービスです。
税理士の顧問料に比べ、クラウド会計の月額は安いものです。
ある程度PCが使え、ネットに慣れている人なら、クラウド会計サービスを選ぶかもしれません。

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かみやま

実は、行政書士や他士業の仕事がなくなる原因は、行政手続きのオンライン化だけではありません。
ITを駆使して自社でシステムを作り、無料に近いサービスを展開する企業は、じわじわと行政手続きにも進出しています。

行政手続きの代行をして生き残りたいのなら、まずは日々情報収集し、現状を知ることが重要です。
その上で、手続きの代行のみでなく、コンサルティングや運営サポートが提供できるスキルを身につけることが必要でしょう。

また、1つの業務に特化するよりも、いくつかの専門を持つこともおすすめです。
専門を分散することで、リスク管理になるからです。
私の場合は、さらに、行政書士以外の事業も作り、リスク管理しています。

いつ、どんな世の中になっても何とかなるよう、日々考えながら行動するといいでしょう。
リスク管理を楽しめるようになると、事業をつくるのが楽しくなりますよ!

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