行政書士会に登録【どの書士会に登録すればいいの?】
開業するためには行政書士会に登録するって聞いたけど、どの書士会に登録したらいいんだろう?
行政書士として開業するためには、試験に合格するだけではダメです。
行政書士会に登録することで、はじめて「行政書士」を名乗ることができます。
ここでは、開業するために登録する行政書士会について解説します。
行政書士会の選び方
行政書士になるためには、日本行政書士会連合会に備える行政書士名簿に登録する必要があります。
登録はもちろん、変更手続きについても都度必要です。
書類提出等の手続きは、所属の都道府県行政書士会を通して行います。
「所属の都道府県行政書士会」ですが、これは行政書士事務所を置く都道府県の行政書士会になります。
もし、所属したい行政書士会があれば、その都道府県に事務所を置くことで所属できます。
例えば、東京都行政書士会に所属したければ、事務所を東京都に置きます。
自宅が神奈川県でも、事務所が東京都にあれば、東京都行政書士会に所属することになります。
自宅事務所で開業する人は、自宅のある都道府県が書士会の所在地となります。
行政書士会によって違いはあるの?
事務所の場所を選べる立場なら、書士会を選ぶことが可能です。
実は、書士会によって違いがあります。
書士会を選べる立場なら、しっかりと比較することをおすすめします。
入会金・会費
開業するには、事務所や備品の準備や書士会への入会が必要です。
すべて、それなりにお金がかかります。
書士会の入会金や会費については、都道府県によって違います。
特に入会金は、13万のところもあれば、25万のところもあります。
この差は結構大きいですよね。
都道府県ごとの入会金や会費、手続き案内については、次の記事にまとめています。
こちらもご覧ください。
研修内容
書士会では、行政書士向けの研修が実施されます。
これも、書士会によって内容や頻度が違います。
気になる方は、書士会の過去の研修内容等を調べてみるといいでしょう。
私が開業した頃は、私が所属する書士会では年に数回しか研修がありませんでした。
新人研修も春にしか実施されず、9月開業の私は参加できずに終わりました。
その後、研修は増えているようですが、最初に参加できるものがなかったため、その後も一度も参加していません。
せっかく会費を払っているのですから、私のようにならないよう、所属する書士会の研修は利用した方が良いですよ!
人間関係
人が集まると、必ず人間関係が発生しますよね。
これも都道府県により、違いがあると思います。
雰囲気など、あらかじめ先輩行政書士から聞いておくといいかもしれません。
今はSNSなどで聞ける機会もあると思いますので、思い切って聞いてみましょう。
また、都道府県の書士会よりも、支部会の方が関わりがあるはずです。
これも事務所の場所の市町村や地域によって所属する支部会が決まります。
支部長挨拶が必要か、必要じゃないのかなど、最初は気になることが色々あるかもしれません。
支部長挨拶や近隣挨拶については、動画にまとめました。
気になる方は、こちらもご覧ください。
開業の挨拶に菓子折りは必要?挨拶で気をつけることは?
行政書士会に入ると
都道府県の書士会や支部会に入ると、会合などで同じ会の行政書士と会う機会があるはずです。
同じ地域で開業している行政書士同士、情報交換するといいでしょう。
ただし、すべての人が前向きとは限りません。
「開業しても仕事なんて来ないよ」と、いきなり言われることもあるかもしれません。
色々な人がいると覚悟しておくといいでしょう。
また、書士会や支部会には、会務を行う人たちがいます。
手続き事務や研修会の準備など、会の仕事を引き受けている人たちです。
会を成立するためには、当然誰かが会務を引き受ける必要があります。
この会務に誘われることもあるでしょう。
自分の仕事や営業活動とは別に、会務が加わるため、色々なことを一度にするのが苦手な人は断りましょう。
人付き合いが得意、重荷にならない人なら、会務を通じて先輩行政書士と仲良くなり、仕事を紹介してもらえることもあるかもしれません。
もちろん、会務に追われ、その分のパワーが仕事に発揮できないデメリットもあります。
よく考えて受けるようにしてくださいね。
書士会や支部会は、事務所の場所で決まります。
選べるようで選べないのが現実です。
入会したら、自分の性格や会の色を考えて、適度に接していきましょう。